広告




孫権亡きあと、なぜ諸葛恪は合肥を目指したのか?~第5次合肥の戦い

 にほんブログ村 歴史ブログ 三国志(歴史)へ

 呉の重鎮である諸葛瑾(蜀の諸葛亮の実兄)の長男として生まれた諸葛恪。魏の軍勢を退け、父もなれなかった丞相に昇進したのだが…。

諸葛恪という男

 孫権の生前のころ…。ある日の宴会でロバが連れてこられた。

孫権
孫権

このロバ、諸葛瑾に似てるな。『諸葛子瑜(諸葛瑾のこと)』と額に書いておこう

 孫権の失礼に対して、そこにいた息子の諸葛恪は、さらさらと二文字足して…。

諸葛恪
諸葛恪

『諸葛子瑜の驢(ロバ)』と書いてありますので、我が家に持って帰ります

孫権
孫権

ハハハ、諸葛家の子はさすが賢い!

ところで、お前の親父(諸葛瑾)とおじさん(諸葛亮)はどっちが賢いと思う?

諸葛恪
諸葛恪

もちろん父の諸葛瑾が賢いです。

主君を間違えませんでしたから!

 孫権は頭の回転のいい諸葛恪を気に入っていたが…。

諸葛瑾
諸葛瑾

恪は我が家を栄えさせるだろうが、結局滅ぼすだろうな

 父の諸葛瑾からはひどく心配されていた。また、上司の陸遜からも、

陸遜
陸遜

人を小馬鹿にする性格をはやく直しなさい!

 温厚で知られた皇太子孫登にすら、

孫登
孫登

お前は馬のフンでも食ってろ!

 能力はあったが、かなり性格に大きな問題があった。

第5次合肥の戦い

諸葛恪
諸葛恪

魏軍に将なし!

合肥城を攻める!!

孫峻
孫峻

え、去年の12月に戦い終わったばかり…。

兵たちは疲れております

諸葛恪
諸葛恪

逆に敵は油断している。

今、このタイミングしか合肥は取れない!

孫峻
孫峻

しかし、合肥は孫権様ですら取れなかった城。そう簡単には…。

諸葛恪
諸葛恪

太陽が二つないように、いつまでも皇帝が何人もいていいのか?

労苦を忌み嫌って、天の時を逃すわけにはいかない!!

 諸葛恪の正論に誰も反論できず、呉は合肥城に出師。城を取り囲んだ。

司馬昭
司馬昭

兄さん、呉軍が合肥に攻めてきたよ!

はやく援軍を送らないと!!

司馬師
司馬師

いや、同時に蜀も攻めてきた。そちらが先だ。

合肥城はそう簡単に落ちないだろうし…

司馬昭
司馬昭

そんなこと言ってていいの?

合肥は持たないかもしれないよ

 合肥城を取り囲み三ヵ月。合肥城内は限界を迎えていた。

諸葛恪
諸葛恪

明日、我が呉軍は合肥城に総攻撃をかける!

降伏するなら今のうちだぞ!!

張特
張特

あと数日待ってください!

百日籠城すれば、降伏しても罪に問われないんです!

諸葛恪
諸葛恪

敵将をいたぶる趣味はない。

あと数日だけ待ってやろう

張約
張約

諸葛恪様、そんな悠長なことでよろしいのですか?

わが軍も疫病ですでに限界が…

諸葛恪
諸葛恪

わかっている。しかし、この戦いは我が名声を高める戦い!

血みどろの戦いであってはならないのだ

張約
張約

確かに…。合肥を落として魏軍を退ければ、先帝や蜀の諸葛亮の功績を上回ります

諸葛恪
諸葛恪

その通り。俺は千年先まで称えられる宰相になるのだ!

諸葛恪の死

司馬孚
司馬孚

一体何をぐずぐずしておるか! 

こうしている間にも魏の将兵が死んでおるのだぞ!

司馬昭
司馬昭

あ、叔父上、いいところに

司馬孚
司馬孚

お前らがいかんというなら、ワシがいく! いいな!!

司馬師
司馬師

確かにいい頃合いかと。

叔父上、よろしくお願いします

 かくして司馬懿の弟であり、大尉の司馬孚に率いられた魏軍20万が合肥へ向かった。

諸葛恪
諸葛恪

降伏拒絶の手紙が来た。魏はなんと恥知らずなのだ

張約
張約

諸葛恪様、魏軍20万がこちらに向かってきます!

諸葛恪
諸葛恪

こちらが万全なら迎え打つ予定だったが…。

やむを得ない、撤退だ!

 一方、呉の本国では…。

孫魯班
孫魯班

思ったより諸葛恪は使えぬ男。

孫峻、おまえが執政の方がよい

孫峻
孫峻

孫魯班様、それはクーデター?!

孫魯班
孫魯班

諸葛恪は孫和の復権も考えていると聞く。

呉の安定のため、そして私のためにやってたもれ

 そんな陰謀も知らず、諸葛恪は呉に帰還した。

諸葛恪
諸葛恪

あと一歩で合肥城を落とせませんでしたが、近いうちに攻めとります。ご安心を!!

孫峻
孫峻

お前にその機会はない!!

死ね!!

諸葛恪
諸葛恪

なんだと! 俺を殺して、誰が政権を担うのだ!

孫峻
孫峻

私だって知らん。しかし、やるしかないのだ。

ついでにお前も死ね!!

張約
張約

まじで! モブキャラなのに…

 かくして諸葛恪は殺され、呉の諸葛家は滅ぼされてしまった。

叔父の諸葛亮も、敗戦後は自ら階級を下げた…。

やはり歴史を学ぶことは重要なんですね!

 つづく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました